部品試作を依頼する際の進め方を解説!
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部品の試作は製品開発プロセスの中心的な要素であり、製品の概念を現実の物体に変換する重要なステップです。試作品の製造は、概念設計が機能的であることを確認し、設計変更を適切に実施するための基盤を提供します。試作品を依頼するプロセスは緻密さと注意が必要で、以下にその主要なステップを説明します。
部品試作を進める6つのステップ
1.明確な要求の定義
試作部品の要求を明確にすることは、成功への道のりの最初のステップです。これには、部品の機能、性能要求、寸法、形状、使用する材料など、必要なすべての情報を詳細にまとめる作業が含まれます。これらの情報は、一般には技術的な仕様書として表現され、試作部品のすべての重要な要素を説明します。
2.製造業者の選定
次に、適切な製造業者を選びます。選択肢は多く、どの業者が最適かは、部品の特性、製作の複雑さ、予算などに大きく依存します。業者選定の際には、技術力、コストパフォーマンス、納期、過去の実績等を考慮することが一般的です。信頼性と経験を評価するために、製造業者の過去の顧客レビューをチェックすることも有益です。
3.見積もりの依頼
製造業者が選定されたら、見積もりを依頼します。この見積もりでは、製造コストや納期、そして追加費用(例えば運送料、緊急手数料等)について詳細に確認します。見積もりは、製造業者が自社のサービスをどのように価格設定しているかを理解するのに役立ちます。見積もりが複数の業者から得られた場合、それらを比較検討することで、最適な製造業者を選ぶことができます。
4.契約と注文
見積もりが合理的であれば、製造業者と契約を結び、試作品の製造を依頼します。契約では、料金、支払い条件、納期、保証等について明記する必要があります。また、仕様の変更に対する製造業者の対応や、何か問題が発生した場合の解決策も議論すべきです。
5.製造と検証
製造業者が試作部品を製造し、その後、製品が要求に合致するかを確認します。試作部品の受け取り後、仕様と要件が満たされているか確認するために、品質検査とテストを実施します。これには機能テスト、寸法検査、耐久性テストなどが含まれる可能性があります。
6.フィードバックと改善
検証の結果に基づき、製造業者にフィードバックを提供します。このフィードバックは、改善のための貴重な情報を提供し、製品開発プロセスを前進させます。フィードバックが正確かつ明確であればあるほど、製造業者はそれに対応することが容易になります。
試作品の製造は、製品開発の初期段階での重要なステップです。正確な要件定義、適切な製造業者の選定、明確なコミュニケーションなどにより、成功する試作品の製造を実現することができます。適切なプロセスと計画により、試作品は製品の成功への重要な一歩となります。
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