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生産設備に使われる装置部品のポイントとは?

生産設備に使われる装置部品のポイントとは?
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生産設備の性能は、その中に組み込まれる装置部品に大きく依存します。これらの部品は設備の各部分を動作させ、生産ラインがスムーズに動作することを保証します。以下では、生産設備に使われる装置部品の重要なポイントを詳しく解説します。

生産設備に使われる装置部品の5つのポイント

1.設計

部品の設計は全体の製作プロセスの中心的な要素です。ここでの目標は、要求される機能と性能を適切に満たす部品の設計を行うことです。設計の際には、機能性だけでなく、効率性、耐久性、安全性、そしてコスト効率も考慮する必要があります。

部品設計では、CAD(Computer-Aided Design)などのデジタルツールが一般的に利用されます。これらのツールは、部品の3次元モデルを作成し、その動作をシミュレーションすることができます。これにより、設計の初期段階で問題を発見し、それを修正することが可能となります。

2.材料の選択

装置部品の製作に使用される材料は、部品の性能と耐久性に大きな影響を及ぼします。材料選択の際には、環境条件(温度、湿度、腐食性など)、負荷、必要な寿命などを考慮する必要があります。

装置部品の製作には、鋼、アルミニウム、銅、プラスチックなど、さまざまな材料が使用されます。それぞれの材料には特性があり、その用途に適した材料を選ぶことが重要です。

3.製造工程の選定

部品の製造にはさまざまな方法が存在しますが、部品の種類、規模、予算などにより、最適な製造工程が変わります。例えば、少量生産の場合、CNCマシニングや3Dプリンティングなどが選ばれることがあります。一方、大量生産の場合は、金型を使用した成形やダイカストなどの製造方法が適していることがあります。

4.品質管理

部品の製作では、品質管理が極めて重要です。部品の品質が生産設備の性能と安全性に直接影響を及ぼすからです。品質管理では、寸法の検証、表面処理の確認、材料の検査などが行われます。また、部品の耐久性を確認するために、一部の部品に対してストレステストや寿命テストが行われることもあります。

品質管理は製造プロセス全体を通じて行われ、問題が発見された場合にはすぐに対応が行われます。このようにして、製品全体の信頼性と安全性を確保することができます。

5.試作と反復

新しい装置部品の製作では、試作と反復が重要なステップとなります。初めての試作品では、設計や製造の問題が発見されることがあります。そのため、製作を反復することで、これらの問題を解決し、設計を改良します。この反復プロセスを通じて、理想的な製品に近づくことが可能となります。

これらのポイントを把握しておくことで、生産設備に使われる装置部品の製作に対する理解を深めることができます。設計、材料選択、製造工程の選定、品質管理、そして試作と反復という5つの要素は、製品開発の全体的な成功に直接影響を与えます。それぞれの段階で適切な判断と行動を行うことで、生産設備の効率性と信頼性を高めることができます。

当社の装置部品の事例を紹介!

ダンパー駆動装置改造

本事例は、化学工業向けのサークルフィーダー用の排出ダンパーを手動から自動化に改造した事例です。お客様よりサークルフィーダー用の排出ダンパーの開度調整の電動化のご相談を頂きました。現状は、現場の計測室より生産の状況により、違う階にあるサークルフィーダーに行ったり来たりしているので、この作業を遠隔操作で効率化したいとの事でした。サークルフィーダー用の排出ダンパーの手動ハンドルに電動モーターでも駆動出来る様に取付けて、エンコーダーで計測室にて開度が見える装置を提案しました。この電動化で現場作業者がサークルフィーダーの排出ダンパーの調整を計測室から出来るようになりました。当社では、作業効率に関する自動化設備に実績があります。是非一度、当社にご相談ください。

アキューム駆動ローラーコンベヤー製作

本事例は、作業者の作業の効率化の為にアキュームコンベヤーを製作した事例です。
お客様より「荷積み作業を効率化したい」とのご要望がありました。
お客様が効率化させたい作業は、作業者が小袋を持ってパレットに荷積みする作業でした。
現地調査にて作業者の導線や作業を分析し作業の効率化の検討をしました。作業の効率化の検討をしたところ、この作業を効率化させるには、上流側から袋詰めされた小袋がコンベヤ上で一度滞留する「アキュームコンベヤ」を提案しました。適切な滞留時間のコンベアの長さ、アキュームする位置などを検討し設計しました。その後、製作及び試運転で動作確認を行い納入しました。このアキュームコンベヤは、複数個の小袋をアキュームすることが出来るようになっています。作業者が先頭の小袋を取ると、アキューム(滞留)していた小袋が前に進む仕組みです。
このアキュームコンベヤを導入することで、小袋がアキュームしている間に、併行して他の作業が出来るようになりました。
当社では、省力化装置の実績もあります。検討・設計から行うことが可能ですのでお気軽にご相談ください。

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